なにげない日々

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【サッカー】39歳イブラヒモビッチ神話

226回目 伝統のミラノダービー

 

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日本時間17日25時から行われた、

イタリア、セリエA第4節

インテルミラン

の伝統のミラノダービーはダービーの名にふさわしい白熱した試合でした!

 

 

結果としては1-2でミランの勝利

 

 

そして

この試合の主人公は

スウェーデンの英雄」「怪物」「悪童」「王」「神」など

様々な愛称を持つ男、

ズラタン・イブラヒモビッチでした。

 

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今回のミラノダービーでも2ゴールを決め、

ミランの勝利に大きく貢献したイブラヒモビッチはまさに「神」でした。

 

 

 

今回はそんな「イブラヒモビッチ

ミランでの神話を書いていこうと思います。

 

 

 

 

 

イブラヒモビッチ伝説

 

イブラヒモビッチ(以下イブラ)は

昨シーズンの冬の移籍市場で

アメリカの「ロサンゼルス・ギャラクシー」から

フリーでミランに帰還しました。

 

 

帰還というのは

イブラは元々2010年から2012年まで

ミランに所属していました。

 

ミランでは2010-2011シーズンに

セリエA優勝に貢献し、

チームの絶対的な存在として君臨していました。

 

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しかし、

イブラ自身はミランを大変気に入っていたんですが、当時のミランの財政が厳しく、

半強制的にイブラはフランスのパリ・サンジェルマンに移籍させられます。

 

 

その後

イブラはマンチェスター・ユナイテッドに移籍をしますが、大きな怪我してしまい、

思うようなシーズンを送れず、

リハビリを兼ねてアメリカへ移籍します。

 

 

 

 

 

イブラヒモビッチミランに帰還した経緯

 

イブラは2019年の冬でロサンゼルス・ギャラクシーとの契約満了となっており、

怪我の具合も良くなっていた為、

新たなクラブをヨーロッパで探していました。

 

しかし、その時イブラの年齢は38歳。

年俸も高いイブラを欲しがるクラブは中々現れません。

 

 

一方、ミランはというとシーズン始めに新しく招聘したジャンパオロ監督が上手くいかず、順位も14位と低迷しており、

ジャンパオロ監督を解任、

シーズン途中で新たにピオリ監督を招聘し、立て直しを図っていたところでした。

 

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さらにミラン首脳陣はというと、

チームの立て直しにはメンタリティがあるベテランが必要であると考えるグループと、

若手の多用と若手の育成に定評があるラングニック(ライプツィヒSD)を監督として迎え入れたいと考えるグループに分かれていました。

 

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ミラン内部でも意見が分かれていた矢先、

ミランアタランタ相手に0-5と大敗を喫します。

 

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このままではチームが崩壊すると考えた首脳陣は

ベテラン派と若手派の間を取ったような行動に移します。

 

 

 

それが

半年契約でのイブラヒモビッチの獲得

でした。

 

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2019-2020シーズン限定でイブラヒモビッチと契約し、

チームを立て直し、

次の2020-2021シーズンからラングニック監督による若手主体のチーム作りをする、

という結論を出しました。

 

 

イブラ自身も始めは低迷しているミラン帰還にやや消極的でしたが、

アタランタ戦での0-5の試合を観て、今のミランには自分が必要であると感じ、ミラン帰還を決めたと言っています。

 

また、入団会見では

「俺は単なるマスコットとしてここにいるのではない。自分の中に残っているかもしれない最後のアドレナリンを探している。この年齢で求めるのは挑戦だけだ。」

と言っている。

 

その為、

イブラはチームの1選手としてではなく、若手の多いミランの選手たちの中で、

「自分がこの若手達を鍛え上げるんだ」

という気持ちを強く持ち、トレーニングの時から檄を飛ばし続け、常に200%のパフォーマンスをしろと求めました。チームを鼓舞しました。

 

実際にミランの選手達もインタビューなどで、口を揃えて

ズラタンはトレーニングの時でも手を抜いたり、上手くいかないと凄く怒るんだ。」

と言っています。

 

 

 

 

 

ミランの変化

 

イブラのメンタリティにより、ミランの選手たちは徐々に変わっていき、

結果として2019-2020シーズン、

イブラ加入前18試合6勝4分8敗であったのが、

イブラ加入後20試合13勝5分2敗

という数字を残しました。

 

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さらにコロナウイスルによるリーグ中断があり、

中断が明けた6月22日から10月17日現在まで、

20試合16勝4分20試合無敗

現在まで9連勝中という

ヨーロッパ主要リーグの中でもトップの成績を収めています。

 

これはイブラヒモビッチの影響が物凄くでていると思います。

 

当然、

イブラ自身も18試合10ゴール5アシストと、

38歳としては有り得ない数字を残しています。

正直ここまで活躍できると思っていませんでした。

 

 

しかし、

イブラがミランに与えた影響は試合でのパフォーマンスだけでなく、メンタリティを大きく変えたと思います。

 

 

イブラは常々チームメイトに

ゴール前にいる時は相手を殺すつもりでいろ」と言っているそうです。

つまり、ゴールを決める為にはそれくらいの気迫と勢いで向かっていけ、ということです。

 

その言葉をチームメイトは受け止め、実行しているのか、

ミランのゴール数はイブラ加入前と後では圧倒的に変わりました。

加入前18試合16ゴールと致命的な決定力不足であったのが、

加入後20試合47ゴールと、ここまで変わるか?という程変わりました。

 

 

もちろん監督のピオリ監督がチームを立て直し、

素晴らしい戦術を編み出したことも要因の一つであると思いますが、イブラが居なければここまでの結果は残せていなかったでしょう。

 

 

また、

イブラとピオリ監督の成果はそれぞれ自身の未来も変えました。

 

 

イブラは元々は半年だけの契約でしたが、若手派の首脳陣もイブラの必要性を強く感じ、

新たに1年契約を結びました。

 

ピオリ監督も2020 -2021シーズンはラングニック監督の招聘が確実と言われいましたが、

首脳陣を納得させ、

新たに3年間の契約延長をし、

ピオリ監督の続投を決めました。

 

 

 

 

 

 

2020-2021シーズンのミラン

 

昨シーズンはイブラ効果により、チームは成果を残してきましたが、今シーズン開幕後、

第1節を終えてすぐイブラがコロナウイスルの陽性反応が出たという公式発表がありました。

 

ミランはリーグ戦に加え、ヨーロッパリーグの予選もある為、

イブラは既に2試合出場しており、

2試合2勝3ゴール

と相変わらず圧倒的な存在感でしたが、

イブラ不在となると現地の記者や新聞社もミランはダメなのではないか、という記事が多く出ました。

 

しかし、イブラ効果はイブラが試合に出なくてもミランの選手達にしっかりと浸透しており、イブラ不在の中、

4試合4勝10ゴール

という結果を残しました。

 

そして、

10月で39歳になったイブラは

第4節のミラノダービーでコロナ隔離から4試合ぶりに復帰。

 

 

結果は2ゴール

 

 

今のミランはまさにイブラヒモビッチの魂の下で

大きく変わりました。

 

今回のミラノダービー

直近4試合で4連敗インテルとの差を感じていましたが、

今回のダービーで見せつけたように、ミランの強さは本物であり、

今シーズンの優勝候補の一角であると見せしめました。

 

ただ、今シーズンのミランの目標は

チャンピオンズリーグの出場圏内である4位以内

に入ること。

 

 

 

ミランは、まさに

イブラヒモビッチが居なくなった2012年以降、

チャンピオンズリーグに出場できていません。」

 

 

イブラヒモビッチがシーズン始めからいる今シーズン、

ミランが再びチャンピオンズリーグ出場が叶った時、

ズラタン・イブラヒモビッチの神話は完結すると思っています。

 

 

実際にイブラヒモビッチは昨シーズンこう言っています。

 

「もし俺がシーズンの最初からここにいたら、ミランスクデット(リーグ優勝)を獲得することもできたはずだ」

 

 

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